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NEWSをすきになりました

アイドルを縛るもの、アイドルを繋ぎとめるもの

 

2019年、あけましておめでとうございます。

年始からNEWSのEPCOTIA ENCOREに入って幸せな気持ちでの年明けになりました。2018年はどうしても「色々あった」としか言いようがなくて、あの6月の直前に終わったEPCOTIA本編のENCORE公演が無事に終わったことで、2019年が始まったというよりはようやく2018年が終わったという感じもしています。

 

全体の振り返りはまた書き残すとして、印象的だったLVE「生きろ」の演出のことだけ記憶がはっきりしているうちに書いておこうかなと思っています。

 

「生きろ」 (通常盤)

「生きろ」 (通常盤)

 

 

「生きろ」は9月に発売されたシングル、LVEは「生きろ」の通常版のカップリングとして収録されています。(しれっと情報を挟んでみるスタイル)

いやーーーーーー…天才だった!

LVEはメッセージ性が強すぎてかなり攻撃的な歌詞もあるのであまり好きなタイプの曲ではなくて、9月に発売された当初は(わたしはターゲット層から外れたのかも知れない…つら………)って感じで落ち込みMAXだったのに、今回のコンサートの演出で化けた感じがする…。怖いけど。最終公演は迫力がありすぎて圧倒されて立ってられないかと思ったし身体が震えてた。なんだあれー!?えっっっらいもの見た!

 

LVE

 360°ステージの中央に4人とジュニアが入って、円形の柵のようにスクリーンが降ろされて中の様子と歌詞が映される演出。赤い照明に照らされて、生バンド、ペンライトは制御で消された状態で中で激しく暴れ歌う姿を映像として見る。

歌い方も表情もカメラワークも激しくて、檻の中で暴れまわる獣を見ているような感じだった。ファンというよりは見世物の観客に降ろされた感じ。円形闘技場みたいな、獅子と戦う人を眺めて高みの見物で安全なところから見てるだけ、みたいな。でもその檻の中のエネルギー量が大きくて心臓がびりびりするみたいな。アイドルを応援するってそういう一面もあるのかもしれないと思って怖くなったし、「アイドル」という枠に閉じこめて判断する世間への反抗のようにも感じた。

頷いてばっかじゃ退屈過ぎて死んじまうぜ

この歌詞を歌う小山さんの迫力は半端なかったし、その後の「暖かい~」の増田さんパートで風景が変わるように赤い照明から一転静かな青の照明に変わったのも印象的だった。

LVEを初めて聴いた時に私は4人で歌うThunderだと思ったんだけど、スクリーンに映し出された姿だけで中を直接見ることができない状態に「バイアス越しに何が見えるの?」の歌詞が思いうかんだりした。中身を知らず第三者の意図で切り取られたものだけを見て楽しんでいる、果たしてそれは本物か?みたいな。えぐーい!

ちょっと気になってるのはこれをどう映像化するかってこと。スクリーン見て楽しんでたのを映像にするのってどうなるの?(意訳:早く見たいので円盤ほしい)

 

uq2aa.hatenablog.com

 

 

「生きろ」

リリースされた当初から「生きろ」とLVEは表裏一体みたいな、ふたつでひとつの存在なんだろうなと思ってて、アイドルのもつ陰の側面のLVEと陽の側面の「生きろ」のイメージだったから、セトリ的にも真逆の位置で、LVEはファンとNEWSを完全に隔絶した演出で、「生きろ」はペンライトの光で会場全体がひとつになるような演出で披露されたのが最高に好きだった。

中央のステージに4人で集まって、オープンな空間で歌われた「生きろ」。衣装も照明もシンプル。シャツに黒いネクタイがあったりなかったりで、ありのままの4人という感じ。

愛がなくては生きていけない

という意味を込めて「LIVE(生きる)」から「I(愛)」を抜いてつけられた「LVE」の演出では遠隔操作で消えていたペンライトが、「生きろ」では点灯していて、会場全体がペンライトの光に包まれていて、2番ではモニターにも映し出されて、360°のステージの真ん中に集まって歌う4人に光の紐が伸びているみたいで、MVの映像そのままでその光のひとつに自分がなってることに泣きそうだった。 

少し上から全体を見てたから、目の前にこの写真そのままの光景が広がってて、モニターまで全部がひとつになってるみたいで綺麗だったな。

「生きろ」といえばMVが好きなんだけど、幼い4人の少年が黒いミサンガを仲間の印みたいに手首に結ぶ姿や、数え切れないほどの黒い紐がまるで彼らを縛るように腕に絡みついている姿、握りしめた掌から光が溢れて黒い紐が光に変わって光の中で4人が集まって歌う姿を見ていると、その姿がまるでアイドルそのもののように見えることがある。10代のまだ子どものうちにジャニーズ事務所に入って、ジャニーさんの気まぐれなのか天啓(?)なのか突然グループが結成されて、自分で選んだ道と言えどもアイドルを選ぶことで制限されてできなくなったこともきっとあって、縛られてるって感じたこともあるかもしれなくて、その中でも光に照らされて輝いているアイドルたち。その運命がもたらした幸せもあれば諦めたこともあるんだろうなというのは想像に難くない。だから幸せじゃないとかかわいそうとかは思ったことはないし、割と幸せそうに見えてるし、誰だって選ばなかった道はあるから必要以上に感傷的になるつもりもないけど、アイドルを選んでステージに立ち続けてくれてることへの感謝は忘れたくないなーって思う。最近特に。

 

「生きろ」の映像

 https://www.jehp.jp/news 

 

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アイドルを縛るもの、アイドルを繋ぎとめるもの

2018年は、ファンの無力さを何度も痛感したし、アイドルを縛りステージに立つのが怖いと思わせるほど追い詰めるのも、モチベーションになってまたステージに立ちたいと繋ぎとめるのも、もしかしたらファンなのかもしれないと思うこともあった。生きている人を応援することの業とか怖さを感じたこともあった。

そんな2018年を終えた今経験した「生きろ」の演出は、それでもファンを絆の一部だと思ってくれるの?あなたたちを傷つけたかもしれないそのペンライトの光を愛だと思ってくれるの?と思えて、その願いにも似た演出にぐっときた。本当に綺麗だったし、幸せだなと思った。

アイドルとファンという関係じゃないと出会えなかった人だから、ステージに立つことを選んでくれているから応援できていることは忘れないでいたい。ファンがいてくれるからと言ってくれるけど、いえいえそちらがアイドルとしてステージに立ってくれてるからですよーという気持ち。言葉に甘えて驕ることなく好きでいたい。おかげさまで幸せですよ。今日もステージに立ってくれてありがとう。幸せな時間をありがとう。

ライブ終わって飲み会帰りに呟いたこと。消費対象と消費者である以上影響を及ぼしてしまうのは致し方ないので、自覚した上で縛る鎖ではなくて繋ぎとめる光のひとつでありたいものです。

この1年アイドルとファンって何ぞやみたいなことをずっと考えていて、その人生を消費しているんじゃないかみたいな罪悪感にかられた時もあったから、なんかちょっとすっきり整理された感じでジャニオタ4年目を迎えることになりそう。

 

ありがとう、愛してるよ!

この気持ちがどうか届いていますように。