世界で一番平和なところ

NEWSをすきになりました

天井席が好きだっていう話

 

お題「NEWS15周年コンサート "Strawberry" memories」

 

天井席が好き。

あぁ、わたし、きっと天井席が好きなんだなぁ。

 

 右手には赤く光る苺のペンライト、左手には担当のうちわをを握りしめて、暑さと疲れでぼんやりした頭で会場を見渡しながら思いました。味スタの上層バックスタンドに風は無く、ただただ人の熱気で蒸していて、薄い生地のワンピースは朝からの汗でぺったり背中にくっついていました。そんな汗だくどろどろの私とは対照的に、ぽっかり空いた穴の向こうには昼間の豪雨や雷が嘘のような綺麗な空が広がっていて、入場時には薄い雲が細く伸びた夕焼けだったのが、次に見上げた時にはすっかり暮れきっていました。

 

 2018年8月11日。

 NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 Strawberryに行ってきました!!!!

 

 

 

……って書いて、ここで止まっておりました~。なんということだ~! 

 あの夜からあっという間に1ヵ月が過ぎて、9月12日に発売になった最新シングル「生きろ」を眺めながら続きを書こうとしています。8月はめちゃくちゃ暑くて蝉すら鳴いてなかったのに、もう秋の虫が鳴いていて、空にも入道雲がなくなって、最近は夕立も降らなくなりました。(田舎、虫の数と空の広さがすごい!窓の外に広がる山もすごい!)

 時間が経つほどに記憶が薄れちゃうんじゃないかと心配で、早く書かなきゃな~とは思いながらもなかなか進まなかったのは、やっぱり自分の中で消化しきれない感情がぐるぐるしていたからなのかもしれません。ただ、時間が経ってもコンサートの記憶は薄れていないし、なんならどんどん鮮やかになっていく不思議。思い出すと心があったかくなるのも不思議。時間が経っても鮮明に思い出せるほど、心に残る素敵な時間だったんだと思います。

 

 正直なところ、今回のStrawberryは「楽しみ」だけの気持ちで臨んだコンサートではありませんでした。NEWSを好きなことには変わりないけど、この頭のぐるぐるした感じもそのまま残したいと思います。本当は綺麗な感情だけだったらいいのかも知れないけど、そうじゃなかったから。

 何と言うか、頭の中に全く価値基準の違う3人の「私」がいる感じでした。ファンの私、消費者の私、ファンの友人としての私の3人です。

 ファンの私は「アイドルとはいえ人のプライベートで金を得るとかどうなんだよ、4人にはおいしいご飯とあったかい布団に包まれておじいさんになるまで健やかに生きてほしい、これからもステージで輝いてくれればそれでOK」派、消費者の私は「プライベートは自由だけどリリースに影響が出るのは勘弁してほしい、これから先この時期の作品を見る度に作品や曲より思い出が先に立つのはほんとにやめてほしい」派、ファンの友人としての私は「大事な友達を苦しめて一体どういうつもりなの!?」派。もう1人加えるなら(自分勝手に好きだ嫌いだ言って、オタクは自分勝手な生き物だって分かってるんだよごめんなさい…)って、なんかよく分かんない感情の自分もいました。めんどくさい笑。普段一番比率が大きいのはファンとしての私で、最終的に4人が幸せそうに生きていてくれて、できれば自分の選択でアイドルを続けてくれればそれ以上に幸せなことはない、というのが基本的なスタンスです。ここはファンになってからブレたことがないところ。

 この夏は、ファンの友人としての私が一番強くて一番やっかいでした。NEWSファンになってから、多分馬鹿なことも真面目なことも一番話していた友人が、NEWSから離れました。

 アイドルにその感情を向けるのが「違う」ことは頭では分かっているし、友人とはいえ人のために怒るのが「違う」ことも分かっています。頭では分かっているんです。だけどどうしても気持ちが整理できなくて、ずっとぐるぐるしていました。信頼できる友人や一緒に飲みたい友人が全員いなくなってしまった訳でもないし、NEWSから離れたからって友人関係が切れている訳でもない。だけど、いなくなってしまった彼女も大切な友人であることに変わりはなくて、TLにそのアイコンがいた時のことや何気ない会話を思い出して、ふっと悲しくなることがあるのも本当です。

 

 めちゃめちゃ重いですよね!?!?めちゃめちゃ重い自覚あるんですすみません!!!!なんかこいつコンサート前にめちゃめちゃ重いゾーンに入ってたんだな!?ってね!だめなんですよね、彼女に限らずだけど、いなくなっちゃうとどこかにいるんじゃないかな~って名前検索したり、ブログ検索したり、名前に似た単語検索したりしちゃって!ブログ更新されてないの見てそうだよねぇってひとりで納得したりして。オタクは出会いと別れがあるから仕方ないって分かっちゃいるんですけど。

 絶対Strawberryのブログ書いたらこうなるって分かってたから先延ばしにしまくってきたんです。もちろん一番はNEWSだし最初に好きになった時は一人だったんだから一人でも好きでいることはきっとできるんだけど、仲間だと思えるオタクとか、意見は違ってもそれすら楽しいよねって笑い合えるオタクとか、そういう縁が支えてくれている部分もやっぱりあるんだと思います。

 自名義は外れてしまいましたが、ありがたいことに声をかけてもらって、無事にStrawberryに入れることになりました。 もしかしたら一緒に入れるのはこれが最後かもしれないと思って、NEWSを離れることを決めた友人にお願いすることにしました。

  

 

 当日。

 朝から会場にいたので、ギラッギラの太陽も、近づいてくる雷も、途中の強い雨も、全部一通り経験して会場に入ることになりました。会場付近の電波は16時過ぎから死んで、いつも通り「何となく場面で~」で動いていた私達は移動も名義人さんとの待ち合わせも上手くできず、なんとなく人を探していそうな担当カラーを着た方に「も…もしかしてなんですけど…〇〇さんですか?」って聞いては撃沈して笑ったり、始めましての方と腕を組んで声を掛け合いながら人混みの中を移動しました。体力的には相当きつかったけど、途中からなんだか楽しくなっちゃって。

 時間ぎりぎりの中、階段を駆け上がって上層バックスタンドの席に着いた時には、一仕事終えた感満載ですっかり満足していました。あぁこの感じ知ってるな、この体の疲れ方記憶にあるな、体育祭とか文化祭の準備をうわーーってやって、なんとかかんとかやっと終わって、友達と自転車押して帰る時のあの感じだなーって。加藤さんがパンフレットの中でNEWSのことを「終わらない青春」と言っていたのを思い出したりしていました。

 天井席から見る景色は、とてもとても綺麗でした。会場いっぱいに広がる苺の赤いペンライトの光はまるで海のようで、その赤い海の中にEPCOTIAの青がぽつりぽつりと浮かんでいて、わーすーごい綺麗だなぁ…とぼーっと眺めながら、今年リリースされた作品に一貫する赤と青にはもしかして特別な意味があるの?とぼんやり考えていました。あるかもしれないし、ないかもしれないし、答えが欲しいわけでもなくて。思考も身体も、全部の境界がなくなって、その光の海に漂っているような。そんな時間でした。

 真っ赤なペンライトの海が音楽やメンバーの手の動きに合わせて大きく波打つ光景は圧巻で、色とりどりの照明に照らされてその海が色を変えていく瞬間は最高に綺麗で、アリーナをトロッコが走ればトロッコを中心にしてペンライトが一斉に花火のように絵を描いて、メンバーが手を振ればその一帯のファンが手を振り返してペンライトも左右に細かく揺れているのが、全部、全部見えました。

 懐かしい曲でペンライトの振り方が分からなくなった時、ふっと前を向いたらたくさんの人が全く迷わずペンライトを振っているのが見えて、ずっと応援し続けている人がこんなにいるならきっとこれからもNEWSは大丈夫だろうなって安心しました。メンバーが近くに来るとペンライトが一斉に揺れて、そのあたり一帯が手を振っているのも分かって。赤い光がひらひら揺れて。

 

 そしたらなんか突然何もかもがどうでもよくなっちゃったんです。

 

 きっと、NEWSのことを100で好きな人も、そうじゃない人も、全員を応援している人も、誰か1人を応援している人も、今回で降りるって決めた人も、まだファンを続けるって決めた人も、自分の気持ちが分かんないままな人も、初めてのNEWSのコンサートの人も、最後のコンサートにした人も、あの空間にいたと思うんです。オタクとしてのスタンスなんて同じじゃないし、年齢だって考え方だって職業だって住んでいるところだってみんなバラバラなはずなのに、ペンライトの動きは本当に綺麗に揃っていて。あーーーーーアイドルってすごいなーーー!って。この景色が全てだな、これでいいんだなって。ふっと隣を見たら友人も楽しそうに笑ってて、かっこいい瞬間を見てギャーってなってて、ペンライトを楽しそうに振ってたんですよね。よかったなー、一緒にNEWSのコンサートに入るのは今日が最後になるのかもしれないけど、これが最後でよかったなーって。6月から固まっていた自分の心も緩やかに解けて、なんだかすごく幸せな気持ちになっていきました。

 私だけがそうなのか、他の人もそうなのか分からないけど、NEWSだけじゃなくてNEWSのファンに対しても思い入れがあるんですよね。NEWSは円盤の映像にファンが映ることが多いし、コンサートの歌声もびっくりするほど揃うしでかいし、EPCOTIAでは隣の人と手をつなぐ演出もありました。多分、いつの間にか仲間意識みたいなのが生まれていたんだと思います。6月の時に怖かったのは、NEWSがどうなってしまうかということが一番だったけど、今までは社会性でカバーされていたファンの価値観の違いが露わになってしまったこともあったのかもしれません。価値観が違うのなんて当たり前なのに。

 Strawberryのロゴはメンバーカラーの4色がマーブル模様を描いていて、そうかそうか「混ざりあえない日はそのままでいい」んだなーって。混ざりあえなくても、もしかしたら道が違っていっても、今この瞬間この空間にいるこれだけの人が幸せそうにしていて、同じ歌を歌って同じフリをしていて、4人が幸せそうに笑っていて、もうそれだけで十分。この空間にいられることを心から幸せだって思えるから、私はこれからもここに来ても大丈夫。まだ消化できない気持ちは、時間が経てば変わるかもしれないし、変わらなかったらそれはそれで、何度か思い出して苦しい時期を繰り返すんだろうけど、時間をかけて私の一部になっていけばいいな。

最後に「生きろ」のメロディーが流れ始めると、その音に合わせてファンがどこからともなく口ずさみ始めました。明るくなった場内を見渡したらみんな幸せそうに一緒に来てる友人とゆる~く笑いながら歌ってるのが見えて、歌詞が分からなくなったらもにゃもにゃ~ってごまかしながら分かんないことすら楽しんでるようで、曲が中途半端に終わったことも全部をまるごと受け入れるようにほわほわ~っと笑ってて、すっごく優しい気持ちでコンサートを終えることができました。

 後日、ラジオで小山さんがその歌声がうれしかったって話してくれて、私は入らなかったけど12日には綺麗に歌い終わるように調整してくれたって聞きました。あの優しい空間をNEWSもファンも大切にできたことをうれしく思いました。

 

 

 本当に天井席は幸せでね。

 最初はStrawberryに入らないことも考えてたけど、ここに来て、今この席から見ることができてよかったです。あの日の私には、メンバーの近くの席じゃなくて、あの席からのあの景色が必要だったんだと思います。きっとこれから先何年経っても、おばあちゃんになっても、たとえNEWSから離れる日が来ても、平成最後の夏に見たこの景色を忘れることはないでしょう。

 本当にいいコンサートでした。ちょっとは覚悟して行ったけど、NEWSと一緒にいる味スタは「世界で一番平和なところ」でした。

 これからもよろしくお願いします。どうかまた一緒に素敵な時間を過ごせますように。一緒に年を重ねていけますように。

 

 

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↓↓ もろもろ思い出 ↓↓

 

 あとは何がうれしかったかな~?もうざくざく書いちゃえ~!多分忘れないけど忘れるの怖い!

 

 セットが「美しい恋にするよ」を豪華にしたみたいなセットで、入場して見てテンションすごい上がりました!めちゃめちゃ円盤を見まくってたから、その場にいられることがうれしかった!EPCOTIAの時空の歪みパートでWHITEが流れた時も鳥肌が立ったけど、夢みたいだった。あとはね~ずっと王子様でいたいの?ってちょっと思った!王子様ちょっと年取って王様っぽくなってたけど。

 ヒカリノシズクを聞いてあの6月発売された文庫版「傘をもたない蟻たちは」のあとがきを読んだ日のことを思い出して、その言葉があの時確かにひとつの光になっていたことを思い出しました。意外とここが一番泣いてたかも。

 色んな曲で昔の映像がモニターに流れていて、これもこれも見たな~と懐かしみながら映像をずっと見ていました。「遠くの自担より近くの他メン」とか色々言うけど、なんなら「自担より他メンより向かいの画面」かも。もっとゆっくり見たかったー!毎回思うけど歌詞の出る感じとかフォントとかもっとじっくり見たい…。加藤さんが関わってる映像めちゃくちゃ好きなのに円盤あんまり映らなくて悲しみ。増田さんの衣装もたまらなく好きだけど、加藤さんの映像とか趣味も同じように好きなのに…。

 4人のメンバーカラーの衣装が増田さんの頭の中で何年もかけて考えられていたことを知った時は、泣くを通り越してカオナシみたくなっちゃって「あ…ああ……嘘でしょ………?」って固まりました。そしてアナザースカイの容赦ないダメ出しのテンポはめちゃくちゃ笑った!笑ったのと、そういう意見もメンバー間で言い合える関係でよかった~ってほっこりしました。気のせいかもしれないけど2年前の24時間テレビ前まではもうちょっと遠慮し合ってる空気あったから笑。

 

 思い出がどんどん出てくる~~!

 

 KAGUYAの後、絶対次来るでしょってサヤエンドウの振りをしてたらサヤエンドウ来てちょっと楽しかった!夜よ踊れ最高に最高だった!でもCascade強火担だからセトリ入って無かったのちょっと悲しかった…夕暮れの中のCascade……。あと、最新シングル「BLUE」から始まって次のシングル『「生きろ」』で終わるセトリは、メンバーが何度か言ってた「15周年は通過点、ここから先に続いていくコンサートを」っていう言葉を思い出していました。

 入場が遅れて時間が押してMCをカットしなくちゃいけなかったことを一生懸命説明する手越さんは、伝えづらいことを誰よりもまっすぐ伝えようとする大好きな手越さんで、愛しさありあまって今この瞬間にも自分が爆散するかと思いました。手越さんは、なんていうか本当に、NEWSの先頭で松明をもつ人なんだなって。

 小山さんは歌がすごく上手くなってて、EPCOTIAでも感じたしパンフレットでも肺活量を鍛える器具を手越さんから受け取ってるって書いてあったけど、努力することと続けることができる姿はやっぱりかっこいいなって思いました。あとすごい幸せそうに笑っててうれしくなっちゃった。小山さんが安心しきってふにゃふにゃ笑ってる時のNEWSが一番安心する。

 増田さんの15年前の自分への言葉。「今日、会場に来ているお客さん、来られなかったお客さんも」の言葉に、15年間の間に離れていった人、環境が変わって今は味スタに来れなかった人、これから離れていくかもしれない人、全ての人に感謝を伝えているように勝手に感じて、来てない友人を思い出してちょっと泣きました。その後に続いた「拝啓、15年前の僕へ。今、幸せだよ。」の言葉はもうね、もう、ただひたすらありがとうでしかなかった。私も幸せだよありがとうって気持ちと、この人どこまで強くて優しいんだろう、どれだけNEWSを愛してるんだろうって思って泣いた。その後記憶ないもん。

 あとはなんか増田さんが不思議な屈伸しながら歩いてたのと、テゴマスの歌がべらぼうに上手くてもっと歌う機会ほしい~ってなったのと、加藤さんがめちゃめちゃ楽しそうにアイドルしてたのと、花火が綺麗だったのと。

 

 こんな感じかな~?将来の私どうだ~?思い出せる~~?

 ではでは、おしまい!