W杯テーマソングのNEWSのBLUEが驚くほど名盤なので全ジャニオタと洋楽好きとボカロ・アニメ好きは聴いてほしい
吠えろニッポン いざ行こう
立ち向かえ希望へ
攻めろニッポン さあ行こう
灯せ青い炎
W杯予選リーグのニューズの後ろで繰り返し聞こえる「ニッポン」の掛け声。日本らしい艶を感じさせる和楽器の音。ここ1週間で誰もが一度は耳にしているのではないだろうか。
日テレ系W杯テーマソング、NEWSの「BLUE」。実は昨日6月27日が発売日だった。店頭には26日から並んでいるところも多く、私も多くのオタクたちとともに無事にフラゲをした。これが最高に最高の名盤なのだ。びっくりするほど!ついタイトルがこんなに長くなるほど!
シングル発売にあたって、おそらく複数の番宣が予定されていたはずだった。しかし、音楽番組に彼らの姿はなかった。W杯関連番組に出演して、W杯の宣伝はしても、シングル自体の宣伝はされない。流される予定だったであろうCMは、発売日まで一度もテレビに流れていなかった。通常であればシングル発売前には特設サイトができてメンバーから一言ずつあったりするのだが、シングル初日に関連した一連の動きが、今回は無かった。
発売日は、ファンか、ジャニーズ界隈のオタクか、偶然CDショップに足を運んだ人しか知る術がない状況。なんか盛り上がる曲流れてるなぁと一瞬思って、そのまま通り過ぎてしまう人が大半だろう。
見られないこと、聴けないことは、残念だ。でも、それでいいのかなと思う。主役はこちらの曲ではなくて、サッカーだ。そこで戦う選手たちや、応援している方たちだ。W杯をずっと楽しみにしてきて、純粋に楽しみたい人達に影響が及んだり、その気持ちに水を差すテーマソングになってしまうのは、私は嫌だなあと思った。露出が増えて曲や歌っている人に注目が集まって本来の役割を果たせなくなってしまうよりは、ひっそりと、静かに発売された方がいいのかもしれない。オタクだから、オタクの熱量は少しは分かるところがあるんじゃないかと思っている。もちろん立場が違うから、全てを分かることはできないけれど。
ファンの一人としては、複雑な気持ちだ。できることなら、ツアー直後のギラギラに輝いている彼らをテレビで見たかった。100%楽しさだけで、かっこいいよ!素敵だよ!って叫びたかった。収録されていた番組の予定が変わって、たくさんの人達が大変だったのではないかなと思う気持ちもある。表に立つ彼らだけでなく作り手に気持ちが向くのは、いつも彼らが一緒につくってくれている人まで含めてチームだと、お世話になっていると、感謝を繰り返し述べているからかも知れない。個人的には被害者でもやっぱり仕事関係の各所に影響を及ぼしてしまった立場でもある訳で、きっとそんなこと彼らが一番感じているはずで、なんだかやりきれない。何よりも、こんなにいい曲を披露する場所が、その可能性が狭まってしまったことが、ちょっと悔しい。たくさんの思いをこめて、愛をこめて、作られているのに!!!
黙ってた方がいいのかなぁとも考えて、それでもこのブログを書いているのは、もし曲が気になった人がいたら無事に曲名まで辿り着いてほしいというちょっとしたお節介の心と、あまりにも曲がよすぎて、この曲たちをオススメせずにいられるかいっ!!と興奮しすぎたからだ。
だって最高なんだもん!!!こんなに最高だと思わなかったんだもん!!!
言っといてや、できるんやったら!!!!絶対歌番組でやってたら盛り上がってたやん!!!うわーーーーーん!!!
で、だ。
私はこの「BLUE」を、全ジャニオタ、洋楽好き、ボカロ・アニメ好きに聴いてみてほしいと思った訳です。好きなものが同じ人って、大人になればなるほど感覚が似ていたりして、共通の趣味をもつ友人の好きなものにはハマりやすいのかなぁと思っている。
基本ライトなオタクだからどこまで知識があったら好きって言っていいのか絶妙な葛藤があって、人に何かを薦めるのって苦手でいつもひたすらひとりで噛み続けているタイプなんだけれど、今回のBLUEに関しては私の中の「去年の夏からの洋楽が好きな部分」と「ボカロ・アニメが好きな部分」があまりにも震えてるので、多分なんかあるんだよ。なんかあるの。わからんけど!!
初回盤も最高なんだけど、今回は通常盤が私は一番好きだった。普段洋楽を割と聴く人に聴いてみてもらいたいのは2曲目の「Cascade」、かつてもしくは現在某テレビのキャラが有名な動画サイトを住処としていたり、ボカロ・歌ってみた界隈に片足突っ込んでたり、キラッ☆が何か分かったり、アニメのOPとか好きな人は3曲目の「夜よ踊れ」を猛烈に聴いてみてほしい!です!
ちょっと長くなりすぎちゃった…。
1.BLUE
作詞・作曲・編曲:ヒロイズム
NEWSは数々のサッカーのテーマソングを歌ってきた。「WORLD QUEST」「ONE-for the win-」「SEVEN COLORS」「ANTHEM」「KINGDOM」。
ヒロイズムさんはNEWSの「さくらガール」や「チャンカパーナ」「フルスイング」にも関わっている方で、素敵な曲をたくさん聴かせてもらっている。Austin Mahoneの「Perfect Beauty」の作詞・作曲・編曲・プロデュースまでしてるって知った時は目ん玉飛び出るかと思った。知らずにめちゃめちゃ聴いてたよ~!
今回の「BLUE」はサッカーと言えば!のアイーダの一節から始まり、サビでは和楽器の音色と「ニッポン」の合唱が最っっっ高にかっこいい! 和楽器と重なる増田さんのラップからの手越さんのソロは、本当に本当に最高に気持ちが上がる!あと手越さんの解説がめっちゃ分かりやすいなって思って見てる。(顔はかわいい)
2.Cascade
作詞:Ryohei Yamamoto 作曲:Ryohei Yamamoto、☆Taku Takahashi(m-flo) 編曲:Mitsunori Ikeda(Tachytelic)、☆Taku Takahashi
洋楽好きな人に聴いてみてほしいのがこの曲!
私が普段聴く音楽は、圧倒的に洋楽が多い。日本語だとつい歌詞を聴いて空想の世界に入ってしまうので、家のことをしたり運転をする時はApple Musicのランキングや洋楽ヒットチャートのプレイリストを上から流している。ミュージシャンがどんな人なのかというところまではなかなか進まないのに好きっていうのは微妙なのかなぁとも思うんだけど、エド・シーランの「Shape of You」がもうずっとランキングの上位にいることとか、なんか最近ジョナス・ブルーすごい聴くなとか、Clean Banditじわじわ来てたけどCMに使われてるー!とか、Marshmello&AnneのFRIENDS好きー!とか、ふわっと楽しんでいる。
だから「Cascade」がめっちゃトロピカルハウス系なのは分かる!トロピカルハウスの流行をまさかジャニーズのアルバムで感じるとは思わなかった!もう、オシャレ。オシャレって済ませると怒られちゃうかも知れないけど、聴いていてすごく気持ちがいい!
アルバム「NEVERLAND」以降、今年発売されたアルバム「EPCOTIA」でも、あれあれ?これは洋楽なのでは??と思うほどに洋楽ライクというか、すごく耳なじみのある曲が増えた。EPCOTIAに収録されてる「EROTICA」は(こ…これはデスパシートでは???去年の夏から聞き続けているのにスペイン語のスピードラーニングにはならなかったデスパシートなのでは!?)と思いながら聴いていたし。特にコンセプトのあるコンサートを作り始めてからの楽曲である「Brightest」とか、「TWINKLE STAR」「AVALON」「IT'S YOU」とか、繊細でオシャレな楽曲が多い。「Cascade」の制作陣も、発表になった時点で名前見ただけで分かる!絶対好きなやつやん!!と思っていたら、やっぱり最高にかっこよかった。歌割りとか、それぞれの声のよさを推したいところでもある。「溶けだした一片のHeatache」とか、「人混みは夜風が冷たいから避けてきた」とか、「Stardust」を彼が歌う最高さとか、「宇宙を見上げて」を彼が歌うのとか!
単純に、普段ジャニーズから縁遠くて洋楽を好きな人がこの辺の曲を聴いたらどんな風に感じるのか、すっっっっごく気になる。純粋に感想を聞いてみたい!あとジャニオタが聴いた時にどんな風に感じるのかも気になる!周りの人に聞けって言われるのは分かってるけど、だから周りに洋楽好きも他グループ単体推しのジャニオタもいないんですよ……つら……
編曲のお二人は最近だとV6の「KEEP GOING」を手掛けたりもしていると知って見てみたら、すごくかっこよかった!大学時代の友人が好きだったからMVを見せてもらっていたりしたけど、V6さんのダンスやっぱかっこいいな…!公式のMV配信されてるのいいな~!
3.夜よ踊れ
作詞:篠原とまと 作曲・編曲:伊藤賢、辻村有記
ボカロ・アニメ好きさんに聴いてみてほしい~!
アラサーの私は、物心ついた頃にはドラゴンボールやセーラームーンが流行っていて、夕方にはアニメが流れていたし、NHKではCCさくらが流れていて、日曜19時はこち亀や、ONE PIECEをみて過ごした。朝早く起きればGS美神やタッチの再放送が流れていた。深夜まで起きていられるようになった高校・大学時代に京アニの波が来て、涼宮ハルヒシリーズ、らき☆すた、けいおん!が流行ったり、コードギアス、マクロスF、エウレカ、グレンラガンを見たり、物語シリーズを見たり、遡ってカウボーイビバップ、攻殻機動隊、プラネテス、エヴァを見たり。私はどちらかというとぬるぬる動くやわらかめのロボットが好きだったから、コードギアスの地上戦が大好きで空飛んだ時には正直くそっと思ったし、エウレカと彗星のガルガンティアが好きだった。菅野よう子さんの音楽のカッコよさにハマったり、川井憲次さんが好きで名前があったら見たりしていた。アニメのOPのたった90秒に必要な情報と音楽がセンス良くまとめられているのが好きで、ビバップはもちろん、バッカーノ!、東のエデン、PSYCHO-PASSのEDの入り、ひたすらにOP・EDを見まくっていた時期もあった。アニソンのキャッチーさが好きで、マクロスFのライオン、星間飛行、創聖のアクエリオンがまた流行ったり。懐かしいなぁ。とらドラ!にハマって長井龍雪監督と田中将賀さんキャラデザのタッグが大好きだったから、あの花もめっちゃ見たし、新海誠監督も好きだったから田中将賀さんが新海誠さんと組んでZ会のCMをやった時にはものすっごい興奮したし、君の名は。の時にいよいよ2人が組んでしまったなとぞくぞくした。星を追う子どもから言の葉の庭にかけて、それまでの人物とはデザインが違っていて、模索してる様子があったから。星を追う子どもを観るために新宿の小さい映画館に通ったのが懐かしい。今期のアニメが決まればスタッフと声優を調べて好みに合いそうなものに目星をつけ、2話まで全部録画してチェックをかけ、切ったやつが面白くなってくると真剣に悔しかった。まどマギとか、喰霊-零-とか!ちょっとしたトラップだった。あ~~~はたらく魔王さま!面白かったなぁ。
だめだだめだ思い出がいっぱい。すみません。
あの頃。ニコニコ動画を開けばほとんど毎日のようにボカロPが新作をあげていて、歌ってみたがどんどん上がっていた。メルトのryoさんとか悪ノPさんとか、wowakaさんやハチさんとかが出てきたあたりで一気に人口が増えた感覚があった。終末シリーズが流行ったり、ボカロだからできる表現と、その曲を歌い手が歌うからうまれる面白さみたいなのが大好きだった。
なんやかんや社会人になって時間が無くなっていって、深夜アニメの映らない地域に来たこともあって、2014年前後を境に足が遠のいていた。そして結婚してしばらくして、突然に人生初めてのジャニーズに転がり落ちた。
この「夜よ踊れ」を聴いてうっわーーーー!!!とテンションが上がった時、もちろん曲がべらぼうにかっこいいし担当の声がよすぎるんだけど、アニメやボカロにハマっていた時の、これは神曲!!!と思った時の興奮を思い出した。あの!いい曲に巡り合えた時の!!興奮が!!!
だって手越さんが銀河の妖精でしかないんだもん!!!!!最高に歌が上手い!
初めて聴いた時車で叫んじゃったもんな。
真剣勝負で臨みたいね
揺れる 揺らす 躰にbump
秘密は 守りません
Good Night 勇者はネンネしな
正しい恋などありゃしない
とか!大好きだよ………
「君の、君の美貌が僕を狂わせた」
って台詞が入るとか!すき……………………
知ってた。実はNEWSファンにアニメ好きなことも知ってたし、ボカロの話で突然盛り上がっちゃうこともあったし、だってNEWS顔面がファンタジーだし。作るものもファンタジーだし。絶対三次元のふりして二次元なんだって思ってた。違う違う、三次元三次元。というかボカロとアニメ関係なく「夜よ踊れ」はかっこいい。でもこの曲の魅力は上手く表現できないから聴いてもらうしかない。ジャズっぽいオシャレさかなと思っていたらラップもあるし、手越さん増田さんはあり得ないほど美声の高音で歌い上げるし、低音かっこよすぎるし、台詞がすごい。そんなかっこいい曲歌えたの!?かっこいいことは知ってたけど!そんなかっこいいの歌えるって知らなかったよ!?!?!?とガチで思っている。
みんな聴け~聴いてくれ~~~最高だよ~~~!!!だってもう5時間はリピートしてる!再生回数怖くて見れない!!
勢いだけで気持ち悪い感じになっちゃったから清涼剤にNEVERLANDの最高にファンタジーなお写真おいていきます。
さて、この「BLUE」、各地のCDショップでは、売り切れが相次ぐ状態になっている。追加は明日以降入ってくるようだ。もともと入荷数が少なかったのもあるだろうが、何か大きな波のようなものが、「BLUE」を後押ししているようにも思える。
ひっそりと発売されることになった応援歌が、どうか愛されますように。最高のカップリング曲が、世に出ますように。W杯が盛り上がってほしいという願いを込めて作られたテーマソングが、日本を感じさせる和楽器を入れたいとNEWS自身がリクエストし、もっといい声で歌いたいからと録り直し、たくさんの愛情をもって作られた曲が、好意をもって受け入れられますように。できれば勝利の喜びとともに、いい思い出として誰かの記憶に残りますように。
もしも興味をもったら、手に取ってみてほしい。レンタルしてみてほしい。CDを買う時代じゃなかったりするから、ダウンロードのできない楽曲を聞くのは、少し一歩が大きいかもしれない。でも、食わず嫌いはあまりにももったいない。それほどまでに最高に最高だと思っています!!!